「食べる通信 車座キャラバン in 岐阜!」その1
スギヤマです(*^^*)
前回記事の続きでございます。
「東北食べる通信」の編集長である、
高橋博之さんが、岐阜に来てくれる、ということで
自分もぜひお話聞きたく、参加してきました。
もう、もう。
共感の嵐!
ちょっと話がまとまらないので、
箇条書きでレポート形式にしていきます。
・今回で開催135回目(!)
・「都市」と「農村」を
「物語」と「コミュニケーション」でつなげる。
・かつて一千万人以上いた農家は現在192万人、
1/10ほどまで減少。
・かつ、その人口構成割合で39歳以下は12万人。
そしてその層は最も減少率が高い。
→39歳以下の農家がどんどん辞めていっている。
→これを単純にグラフに起こし、
減少率に定規を当てて考えると、10年後には「0人」になる。
・「国産の安全なものを食べさせたい」
と、いくら考えていても、農家が0人になってしまう。
→消費者も一緒に考えなくてはいけない問題。
・何が問題か。
人口の3%の生産者が、97%の消費者を支え得る現状、
「知らない」ということが一番の問題。
→「無理解」
・「食の裏側」が見えなくなってしまっている。
・サプリやゼリー飲料などの登場で「食べる」という行為が
「ガソリン給油」と同じ考え方になってしまっている。
→口を開けて、流し込むだけ。喉だけで食を済ませている。
・自然とあまりにも切り離された環境の中で、
「生きる力」を失い、「生物」であることを忘れた。
・この生産主義社会、効率主義社会の中で、
「食事」は"非効率"の最たるもの。お金を生まない。
・成長社会ではなく、循環社会に。
・資本主義社会から「食べる」ことを取り返す。奪還する。
・そのために必要なのが
「理解」と「感謝」。
・ジムや皇居を走るランナー。そうでもしないと、
自分が「生物」であることを忘れてしまう。
そうしないと自分を守っていけない。自己防衛。
・消費者「様」という表現。
生産者「様」とは絶対に言わない。
これは明らかに「上下関係」ができている。
・「支援」という言葉もそれを助長する。
その言葉は上下関係から生まれている。
・「支援」ではなく「連携」。
・いかに生産者と消費者の関係を五分と五分、イーブンに戻すか。
・そこには「共感」と「参加」というキーワードが出る。
・「消費」とは「費やして」「消す」という「一回きり」の関係性。
顔が見えないから買い叩ける。
・そこで考えたのが「食べる通信」
月間の解約率は2%。他社平均は20%。驚異的数値。
・生産者の思いを消費者に届けるサービスは数多くあれど、
生産者と消費者が相互にコミュニケーションをとれる
サービスはいままでに無かった。
・買い支える、ふるさと、という考え方。
・農村へ移住したい、と考えている若者は多くいる。
しかし、その条件として「医療」「教育」「仕事」が必須。
→つまり「行きたくてもいけない」と言っているのが現実。
1つエピソードを。
貴重な野菜で、種は市場に出回らず自分たちで守っていかなくてはいけない。
そこに消費者が
「そんなに貴重な種ならば、その種を返してそれを植えよう」
という運動に。
これが拡がり、廃れかけてた小菊かぼちゃの生産者がまた増えてきて
地域が活性化してきた、というお話。
農薬も肥料も使わずに作る小菊カボチャは、コストも手間もかかるため、生産者は減り続け、会津では長谷川さんを含め「2人」しか残っていません。400年前、日本にやってきた伝統野菜。その「種」は古来種と呼ばれ、本当に貴重なもの。その種を途絶えさせないため、長谷川さんは生産を続けています。
そしてオフ会では、この「種」をめぐって読者たちのよる新たな展開が生まれています。東北食べる通信 高橋編集長のお話です。
◆種を返そう
これもびっくりでした。伝統野菜は種を残してつないでいかないといけない。オフ会で酒飲んでいるときに長谷川さんが読者に「種を返してほしいんだよね」とポロッと言ったらしい。
そこでみんなが、伝統野菜は種をつなぐものだと知ったようで、「じゃあ食べ終わったらかぼちゃから種を取って長谷川さんに送り返そうよ」と盛り上がってフェイスブックのグループページで
食べ終わった種を返してくださいという呼びかけた行われ、「それはいいことだ」と100件くらいのメッセージが届き、封筒にメッセージとともに種を入れたものが続々と集まり始めている。
今度は読者がボランティアとして種を仕分けして、会津の長谷川さんのところへ持っていくことになる。「自分たちで植えたい」と話している。命がめぐっている。
東京にいると食べたい時に食べたいものをいつでも食べられる。大量消費文化。でも本来は旬があり、種をつなぎ命をつないでいるということを東京に持ち込んでいる。
まさか自分でやっていてこんな化学変化が起こると思わなかったので、嬉しい想定外ですね。
このエピソードはまさに、
消費者が「共感」「参加」をした話であり、
「消費社会」から「循環社会」になったお話。
ーーー
以上が、高橋さんが語ってくれた部分です。
これから参加者の自己紹介と懇親会に移ったわけですね。
もう!もう!
ちょっと長くなりすぎたので
次回に譲ります!
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